2025年4月8日、旅好きの間で衝撃が走るニュースが届きました。
それは——「ANAマイルでのスターアライアンス世界一周特典航空券、6月23日で発券終了」という悲報です。
私はというと、子連れで世界一周をしたいという夢を抱き、数年かけてANAマイルをコツコツ貯めてきました。
「いよいよ今年は!」と思っていた矢先のニュースに、正直言ってショック…。

タイミング悪すぎ…
でも、落ち込んでいる暇はない!
「今、動かなきゃもう乗れないかもしれない」と思い、即日ルートを検討!
スターアライアンス世界一周特典航空券は電話予約のみなので、ルートを決めてすぐにANAに電話をかけました。
スターアライアンス世界一周特典航空券とは?
まず、簡単にスターアライアンスの世界一周特典航空券について解説します。
そもそも「世界一周特典航空券」って何?
「スターアライアンス世界一周特典航空券」とは、超ざっくり説明するとANAマイルを使ってスターアライアンス加盟航空会社の便を利用し、地球をぐるっと一周できる夢の特典航空券です。
マイル数に応じてエコノミー・ビジネス・ファーストクラスが選べます。
スターアライアンス世界一周特典航空券の基本ルール
スターアライアンス世界一周特典航空券には細かいルールがあります。
項目 | 内容 |
---|---|
発券方法 | ANAマイル使用(ANAに電話) |
出発地・到着地 | 同一国・同一都市が原則(例:羽田発→羽田着) |
旅行方向 | 東回り or 西回りのどちらか一方向のみ |
最少大陸数 | 太平洋、大西洋を1回ずつ飛行機を利用して横断 |
最大区間数 | 12フライト |
途中降機 | 8回まで |
途中帰国 | 不可(例外:日本国内はOK) |
クラス選択 | エコノミー/ビジネス/ファースト可(混在不可) |
期間 | 10日以上 |
ルート変更 | 125USドルかかるが可能 |
燃油サーチャージ | 別途必要(路線により大きく異なる) |
必要マイル数(距離に応じて変動)
ANAマイルで世界一周特典航空券を発券する場合、旅行全体の総飛行距離(マイル)に基づいて必要マイル数が決まります。
以下は、総飛行距離と必要マイル数の表です。
総飛行距離(マイル) | 必要ANAマイル(ビジネスクラス) |
---|---|
4,001~7,000マイル | 63,000マイル |
7,001~9,000マイル | 68,000 マイル |
9,001~11,000マイル | 85,000マイル |
11,001~14,000マイル | 90,000マイル |
14,001~18,000マイル | 105,000マイル |
18,001~20,000マイル | 115,000マイル |
20,001~22,000マイル | 125,000マイル |
22,001~25,000マイル | 145,000マイル |
25,001~29,000マイル | 170,000マイル |
29,001~34,000マイル | 200,000マイル |
34,001~39,000マイル | 220,000マイル |
39,001~44,000マイル | 270,000マイル |
44,001~50,000マイル | 300,000マイル |
ちなみに私はこの時点で、約28万マイル持っていたので、移動距離は20,000マイルまでに抑える必要がありました。※息子と2人分なので
最終的に発券した(できた)ルート
私が発券したルートは下記の通りです。
[1]旭川 – 東京(羽田)
特典普通席
★AIR DO運航のコードシェア便
[2]東京(羽田) – 北京(首都)
特典ビジネス
★ANA
B777-300ER(THE Room)
[3]北京(首都) – カイロ
特典ビジネス
★エジプト航空
ボーイング787-9 (789)
[4]別の交通手段で移動
[5]イスタンブール(IST) – コペンハーゲン
特典ビジネス
★ターキッシュエアラインズ
A321neo
[6]コペンハーゲン – チューリッヒ
特典ビジネス / OK
★スイスインターナショナルエアラインズ
エンブラエルE195
[7]チューリッヒ – トロント(YYZ)
特典ビジネス
★スイスインターナショナルエアラインズ
A330-300
[8]トロント(YYZ) – バンクーバー
★特典エコノミー
[9]バンクーバー – 東京(羽田)
★特典エコノミー
[10]東京(羽田) – 札幌(新千歳)
★特典普通席
私的に、トロントから羽田がエコなのが少し残念ですが、
ANAのスタッフさんに

ここ数日かなり駆け込み発券が増えていて、ほとんどのお客様がすべての便でビジネスを取るのは難しい状況です。そんな中、お客様(私)の場合かなりビジネスでの発券ができている方だと思われます。
と言われたので、結果的に大満足です。
ちなみに、エコのところも空席が出ればビジネスに変更できますが、空席がでたというお知らせが来るわけではないので、自分で毎日空席検索する必要があります。
【子連れ旅行ならではの視点?】私が世界一周特典航空券の発券で優先したポイント
世界一周旅行は、それだけで準備が大変ですが、子どもを連れて行くとなると、さらに考慮すべき点が増えます。
ここでは「スターアライアンス世界一周特典航空券」の枠の中で、私がどんな優先順位を持ってルートを決めたかをご紹介します。
優先度の高いものから紹介していきますね。
1位:ビジネスクラスで発券
「世界一周するならビジネスで!」
これは絶対に譲れない条件でした。
子どもとの長時間フライトは、親も子もかなりの負担です。
過去に何度もエコノミーでの長距離フライトを経験していますが、長距離移動は絶対にビジネスクラスが必要だと実感していました。

30歳超えてから長距離フライトは首と腰にくるものがある
ビジネスだと1マイルの価値も高くなるし、何よりいろんな航空会社のビジネスを一度の旅行で何度も体験できるのはとても魅力的です。
2位:旅程は最大でも2週間半に収める
私は旅が大好きですが、それと同じくらい愛犬が大好きです。
これは息子も同じです。
私と息子の中で、愛犬となんとか離れられる期間が2週間ちょいなので、もともと世界一周を夢見ていた時から「期間は2週間で」と決めていました。
何か月もかけて色んな国をじっくりめぐるのも憧れますが、それは今後愛犬がいなくなってしまってからや(考えるのもイヤ)、息子が家を出て行ってから一人でもできるので。

2週間でも結構いろんな国に行けそうなので満足してます!
3位:極力行ったことのない国に行く
私、好きな国はリピートしてしまうクセがありまして…。
なので今回は、今まで行ったところのない国に行きたいと思い、未訪問国を優先してルートを検討しました。
・アメリカ(ロス)
・韓国(ソウル・釜山)
・タイ(バンコク)
・ベトナム(ホーチミン)
・マレーシア(クアラルンプール)
・香港
・マカオ
・イタリア(ヴェネチア)
・スペイン(バルセロナ)
・フランス(パリ)
・ポルトガル(ポルト・リズボン)
・ポーランド(クラクフ)
・ドイツ(ベルリン)
4位:行きたかった国に行く
以前から行きたいと思っていた国は、最低でも1つは絶対行く!と決めました。
・トルコ
・北マケドニア
・オーストラリア
・メキシコ
・ヨーロッパのどこか
・スタン系
5位: 燃油サーチャージが安いルートで行く
特典航空券でも、航空会社によっては燃油サーチャージが発生します。
ANAやユナイテッド航空は燃油サーチャージが高い傾向にあり、シンガポール航空やベトナムは無料です。
・シンガポール航空
・スカンジナビア航空
・ニュージーランド航空
・ベトナム航空
発券の裏側とANAスタッフの神対応
スターアライアンス世界一周特典航空券は電話予約のみなので、ルートが決まった段階でANAに電話をする必要があります。
私の場合、あらかじめ決めていたイスタンブールまでは、ちょうど空きがありましたが、そのあとはなかなか空きがなかったので、

ビジネスで行ける都市ならどこでもいいので、空いているところを教えてください!
と聞いたところ、

でしたら、コペンハーゲンが空いていますよ!
といったように、とても丁寧かつ的確な提案をしてくれたANAのスタッフさんのおかげで、現実的で希望に近いルートを組むことができました。
提案レベル100のしごできANAスタッフさんのおかげで、40分程度でルートの仮押さえが完了しました。
スターアライアンスの世界一周特典航空券を発券するなら1秒でも早く動こう!
2025年4月8日に発表されたとおり、スターアライアンスの世界一周特典航空券は6月23日で発券終了です。
これからマイルを貯めて発券…という時間は、もう残されていません。
今、世界一周できるだけのマイルがある方、ずっと世界一周を夢見ていた方は、本当に「今すぐ」動くしかない状況です。
私のように子連れであっても、優先順位と柔軟なルート設計をして、オペレーターの方と相談しながら進めれば、まだ間に合う可能性は十分あります!
やりたいことはすべて叶えましょう。
この記事が、同じように世界一周を夢見ているご家族の参考になればうれしいです。
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