ユーロ圏でのフライトキャンセルで250ユーロもらえる?!実体験を紹介

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旅行や出張で飛行機に乗るとき、フライトがキャンセルされるというトラブルに見舞われたら、あなたはどうしますか?

特に海外でフライトキャンセルになった場合、言葉の壁や文化の違いがあり、混乱することも多いでしょう。

実は、ヨーロッパではEU261という制度により、特定の条件下で最大600ユーロの補償が受けられる可能性があります。

今回は、私が体験したパリでのフライトキャンセル事例を交えながら、EU261やそのほかの返金対応について詳しく解説していきます。

私のフライトキャンセル体験談:悪天候でキャンセルされたBVA→KRK便

写真:キャリーケースの上で爆睡する息子

2023年12月、私は当時4歳の息子とフランスのボーヴェ空港からポーランドのクラクフ空港へ行く予定でした。

手荷物検査もして搭乗ゲートにも並び、あとは飛行機に乗るだけ…というときに、突如「今日のフライトはキャンセルです」のアナウンスが…。

理由は悪天候だから。

しかし、他社のフライトは運行していたため疑問が残る中、空港でその日の宿泊先と翌日の便を必死に探しました。

翌日早朝の便で体調を崩す結果に

ボーヴェ空港のロビーで必死に代替便を探し、一人1万円くらいで翌日のクラクフ行きの飛行機を取ることができました。

しかし、その便は早朝便で、しかもシャルル・ド・ゴール空港発…。

このときすでに時刻は20時くらい。

ボーヴェ空港からひとまずバスでパリ市内に戻り、車内で必死に今日泊まれるホテルを探しましたがどこも目玉が飛び出そうな金額だったため、仕方なくパリ市内からシャトルバスでシャルル・ド・ゴール空港へ向かいました。

空港でご飯を食べ、寝られそうな場所を探しましたがなかなか良い場所がなく、眠った息子をカートに乗せたり、暖房が効いたトイレで少し休んだり…

まぐ
まぐ

なかなかハードな1日で少し泣きそうになった

翌日、無事に飛行機は飛びましたが、寒さと疲労で体調を崩し、その後の旅は常に体調不良でまともに観光できませんでした。

帰宅後、航空会社(Ryanair)に補償申請を試みたものの、悪天候が理由では補償が難しいとの結果に終わりました。

EU261があることを知る

日本に帰国してからも、他のポーランド行きの便が運行していたのに、私が乗る予定だった便だけが急に運行になったことがずっと気になって色々と調べていました。

そうしたら、EU261という制度があることを知り「もしかしたら500ユーロもらえるかもしれない」と動き出しました。

EU261とは?ヨーロッパでの補償制度を徹底解説

飛行機によく乗っている方でも、EU261という制度はあまり聞いたことがないのではないでしょうか?

私は全く知りませんでした笑

ここでは、EU261の概要を紹介します。

EU261の概要と適用条件

EU261規則は、欧州連合内でのフライトキャンセルや遅延に対し、航空会社が旅客に補償を提供することを義務付けた制度です。

適用条件は以下の通りです。

【EU261の適用条件】
・EU内を出発しEU内に到着するすべてのフライト
・EU内を出発しEU外に向かうすべてのフライト
・EU外を出発しEU内に向かう​、ヨーロッパを拠点とする航空会社のフライト
※EU非加盟国のイギリス・アイスランド・リヒテンシュタイン・ノルウェー・スイスも対象
補償金の目安は下記の通りです。
【EU261の補償金額】
・250ユーロ:飛行距離1500km未満の便が3時間以上遅延した場合
・400ユーロ:飛行距離1500km以上の便が3時間以上遅延した場合
・600ユーロ:飛行距離3500km以上の便が4時間以上遅延した場合
(遅延が3時間以上4時間未満の場合は300ユーロ)

つまり、私と息子の場合は2人で500ユーロもらえるかもしれないということです。

EU261は申請代行サービスを活用しよう!

「お金が返ってくるかも!」と思い、まずは自分でRyanairにEU261を申請しました。

しかし、返信は遅いし、やっと返信が返ってきても「返金は無理」の答えが…。

それでも納得がいかない私は、EU261の申請代行サービスを利用しました。

EU261の申請代行サービスを利用するメリット・デメリット
メリット ・圧倒的に楽&簡単
・日本語が通じる
・交渉がうまいので補償される確率アップ!
デメリット ・手数料がかかる

EU261の申請代行サービス一覧

EU261の申請代行サービスの代表的な会社は下記の通りです。

まぐ
まぐ

私はEU261.jpを選びました

※AirHelpは本社がアメリカなのでやりとりは英語となってしまいます。

EU261.jpを利用した結果は!?お金はもらえたのか!?

結果からいうと、残念ながらお金はもらえませんでした。

理由は、本当に悪天候だったから。

以下が、EU261.jpから来た返信です。

下記のFR3698便の欠航につきまして、ライアンエア社への異議申し立ての余地がないか弊社でも調査させて頂きました。
当日の目的地クラフク空港の天候ですが、視程が1000~2000mに落ち込むような強い降雪が終日続いており、ライアンエア社の主張する天候事由での欠航はEU261のExtraordinary Circumstancesとして認定される可能性が高いと考えております。

つきましては、大変申し訳ございませんが、本ケースは航空会社の責によらず、弊社からの補償請求は困難と判断しております。
もしご質問などございましたら、本メールにご返信いただければ幸いです。

この返信は1日で帰ってきました。

500ユーロもらえないのは痛いけど、これで諦めがついたというのが正直な感想です。

まぐ
まぐ

ほかの便が飛んでたから悪天候が理由じゃないんじゃ?疑ってしまったのさ…

知っておいて損はないEU261

私は今回、EU261制度の対象外となってしまいましたが、こういった制度を知っておくと、お金がもらえることもあります。

今後ヨーロッパに行く予定がある人は、EU261という制度があることを覚えておいて損はないでしょう。

欠航しないのが一番ですが、万が一欠航してしまったときは、ダメ元で申請してみるのもおすすめです!

それではみなさん、よい旅を~!

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